企業選びで悩んでいる人必見!現役経理マンが教える、すぐに分かるIR情報のミカタ<貸借対照表編>
行きたい業界は何となく決まってきたけど、
同じような会社がありすぎて、
どの企業を志望すればいいかよく分からない…
有名企業にエントリーしてみても、
その人気さゆえに内定を貰える自信が無い…
実際、テレビや電車の広告で見るような
誰もが知っている企業は、
その知名度故に倍率がとても高いです。
そして受ける人が多い分、
企業側も効率的な採用(※)をせざるを得ません。
あなたがどんな人間かをアピールする前に
選考から外されてしまう可能性があります。
しかし、
名前が知られていないような企業でも、
業績や経営基盤、成長性などの観点から
優れた企業はたくさんあります
それを見分ける根拠となるのが、
企業が開示しているIR情報です。
企業のホームページなどに載っています。
(必要最低限しか公表していない企業もあります)
そこで今回、
IR情報から分かる、優良企業の見つけ方
を伝授しようと思います!
IR情報は選考を受けるまでにほぼ全てを熟読すべき内容なので、
この記事では重要な項目の一つ、
について紹介します。
簿記に出てくる少し専門的な言葉ですが、
ある時点における会社の資産と負債の状態を表す資料
です。
分かりやすく言うと、
その会社がどれくらいお金を持っているか
を読み取ることができる表なのです。
大きく分けると、
- 資産
- 負債
- 純資産
の三つの項目で構成されています。
資産=負債+純資産
という関係性があることをまず覚えてください。
その上で見るべきポイントは次の2つ!
資産全体のうちの、
自己資本(=純資産)の割合を表す数値です。
純資産 ÷ 資産 × 100
で求められます。
この割合は企業の安全性の指標になります。
一般的に
20%~50%程度
が理想値とされていて、
競合他社と比較する際の指標としても
わかりやすく参考にできます!
②現金(預金)と売掛金
資産に分類されるものです。
現金が多いと、
財力があり、支払い能力が高い会社
と考えることができます。
一方で、
売掛金の割合が高い会社は少し注意が必要です。
売掛金とは、
既に売り渡した商品に対して
将来支払われる未回収のお金のことです。
この未回収のお金が何らかの理由で回収できないと、
黒字利益を出していても倒産につながりかねないのです。
手持ちのお金は大切ということですね。
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少し難しい話でしたが、
数字の面から企業研究ができると
他社との差別化がより明確にでき、
あなたがその企業を志望するうえで
自分を納得させる根拠にもなります。
知名度や事業内容、企業理念などの
定性的な情報だけで企業選びをしていたあなた!
今この時から、
定量的な情報を判断材料の一つとして
装備して就活に臨みましょう!